日本はご存じの通り、エネルギーや食料品など、生活を営む上で切っては切れない品々のほとんどを輸入に頼ってます。 それ故円安になってしまいますと、為替の関係上生活に必要な必需品が、高騰してしまいます。かつては輸出用の工業製品などは日本国内でほとんど生産されて今知ったが、現在では国際競争力を高める名目で、、国外に生産拠点を構える企業がほとんどで、“円安=輸出が伸びて取得が上がる” 構図は崩壊しているので、今後円安が進めば更なる所得は増えないが、物価は上昇すると負のスパイラルになる可能性が高いと言えます。

その点オーストラリアはエネルギーになる地下資源が豊富なだけではなく、広大な土地と恵まれた気候を活かし、農業が盛んな国です。世界の農産物輸出大国であり、小麦、牛肉、羊毛、乳製品などが主要な輸出品です。
小麦は世界第4位、牛肉は世界第3位、羊毛は世界第1位、乳製品は世界第10位の輸出大国です。
オーストラリアは今後も世界のトレンドの一つである食糧難を回避できる恵まれた国で、国策として農業に力を入れております。ただオーストラリアは日本の国土の20倍、農家も日本の様な細々とした兼業農家ではなく、大規模経営がほとんどですが、近年は様々な問題が発生しております。
国土は日本の20倍もありますが、食物を育てるに必要不可欠な水に関しては、乾燥地帯も多く、オーストラリアの農業の約70%は灌漑に依存しています。主要な灌漑地域は、マレー川流域やミュレー・ダーリング川流域などが存在します。

灌漑農業の問題点

灌漑農業は、水の供給を確保し、乾燥地域での農業を可能にする重要な手段ですが、オーストラリアの農業発展に貢献してきましたが、近年では様々な問題が発生しており、その対策が問われております。

水資源の過剰利用: 灌漑農業は、水の大量利用を必要とします。一部の地域では、過剰な灌漑によって地下水位が低下し、地下水の枯渇や地下水中の塩分濃度の増加が起こる可能性があります。これにより、地域全体の水資源の持続可能性が脅かされる可能性があります。

土壌塩害: 過度の灌漑や不適切な水の管理によって、土壌中の塩分濃度が上昇し、土壌塩害が発生する可能性があります。塩分濃度が高い土壌では、作物の生育が妨げられるため、農業生産性が低下します。

地域生態系への影響: 灌漑によって河川や湖沼の水量が減少し、湿地や生態系への影響が生じる場合があります。また、灌漑によって水が排水される過程で、水質の悪化や生物多様性の減少が引き起こされることがあります。

農業の持続可能性への影響: 地下水の過剰な利用や土壌塩害の問題が解決されない場合、灌漑農業の持続可能性が損なわれる可能性があります。これにより、農業生産性の低下や地域経済への影響が生じる可能性があります。

気候変動への脆弱性: 気候変動による降水量の変動や気温の上昇は、灌漑農業に影響を与える可能性があります。予測不可能な気象条件や水不足によって、農業生産性が低下し、農業者や地域経済に影響を及ぼす可能性があります。

これらの問題点を解決するためには、効果的な水資源管理、灌漑技術の改善、持続可能な農業の実践、地域共同体の協力などがあげられておりますが、残念ながら現時点では有効な手立てが行われておらず、大規模な干ばつなどの影響で農業をやめる農家も少なくなく、限りある水資源の有効活用と、持続化が今後のオーストラリア農業の大きな課題になっております。