先日コロナウイルスの終焉を待たずにして、一年延期されていました東京オリンピックが開催されました。

賛否両論があり、後世では何かと記録に残るオリンピックだったと思いますが、個人的な意見を述べれば開催して良かったと思っております。 

また基本的に無観客での開催となりましたが、高校野球やその他の大規模なイベントを開催しており、高い感染リスクはありますが、観客有りでの開催でも良かったのではと考えております。 

オーストラリアの第三の都市ブリスベンでは2000年シドニーオリンピックに続いて、2032年にオリンピックが開催される事が決定しました。 

さすがに10年後もこのコロナウイルスが蔓延しているとは考えにくいのですが、また違うウイルスが蔓延し世界中が大混乱になっている可能性は否定出来ません。 オリンピック開催で浮かれているオーストラリア国民ですが、他人事ではない自覚が必要かもしれません。
 

再度コロナウイルスが蔓延で混乱するオーストラリア

コロナウイルスは大まかに区分すれば風邪の分類に入るため、寒くなり乾燥した時期に流行するのは至極普通の事です。 

オーストラリアは南半球な為、現在は冬。 風邪やインフルエンザが蔓延する時期も重なり、コロナが大流行しております。

オーストラリア政府は、依然として原則外国人の入国禁止、自国民であったとしても入国後は政府の指定施設での2週間隔離が義務付けられております。 

余談ですが、先日東京オリンピックから帰国した選手に関しても、同様に2週間の完全隔離を義務付けただけではなく、南オーストラリア州では、NSW州経由で帰国する選手に対して、更に2週間。合計で4週間の隔離期間を設ける事を発表しました。

オリンピック選手が帰国して地元のマスメディアやセレモニーに参加し、功績を称えるのはどこの国でも同じですが、それがかなり先延ばしにされ、さすがにそこまでとの声が上がっていますが、感染蔓延防止の為には例外を作らない所は評価出来ると言えます。

それでも感染拡大が収まらない状況で、政府は特に感染が酷い区域を汚染地域と認定し、医療従事者などの一部の例外を除き、自宅から半径5キロ以上の外出を禁止する法令を発動させました。

また日本の様なあいまいなお願い、要望ではなく、義務化しマスク不着用者には個人で罰金500ドル、企業には1000ドルの罰金が決定しました。

その他にも外出違反者に対しても罰金。企業側も従業員に対して強制的な出勤を求めた場合にも罰金。スーパーや飲食店等に入店する際に、QRチェックインを義務化し、違反した企業に対して5000ドル、個人の場合には1000ドルの罰金が科されることになりました。

この決定に対して、さすがにやりすぎではとデモや抗議の声が上がり、軍や警官隊と衝突し怪我人や、逮捕者も出ております。

コロナウイルスを封じ込める上では、致し方のない方法だと言えますが、経済は反比例しかなりのダメージを受けております。

折角地下資源等を中心とした重要が高まり、輸出でオーストラリアの経済が回復したとの数値が出たのですが、この一連のコロナウイルス蔓延防止に関する処罰、罰則の厳格化で再度オーストラリア経済が冷え込むとの見方が出ております。

事実失業率の上昇、賃貸物件の賃貸料下落、物件の購入者よりも、売り出しの希望者の方が増加しております。

オーストラリア政府も日本政府と同様に、コロナウイルス蔓延防止と、経済のコントロールと言う、難しいかじ取りが迫られる状況になっております。