コロナウイルスの影響で世界経済が受けたダメージは、一説によれば10京円とも言われております。

ただ安全性の面はさておき、コロナウイルスに対するワクチン接種率は増加しており、増加に比例するように、景気が回復しているとのレポートも上がってきております。

日本はワクチンの一般人への接種率は他の先進国に比べて非常に遅れており、その遅れが景気回復のブレーキとなっている一面は排除出来ません。

またワクチン接種率だけではなく、憲法が足かせとなり、諸外国同様の中央集権、非常事態時の強権発令等の面で制度が脆弱で、違反者への罰金を伴う罰則や、外国からの入国者への指定施設での強制隔離等が行えないのも、ウイルスの蔓延防止の足かせになっていると言えるでしょう。
 

オーストラリアのコロナ対策&ワクチン事情

オーストラリアは先進国の中では比較的コロナウイルス蔓延をうまくコントロール出来た国になります。 

その背景には未だに解禁されていない外国人の原則入国禁止と、オーストラリア国籍保持者及び永住権保持者が帰国した際には、政府指定施設で完全2週間隔離。不要外出に対する罰則厳罰化を実施した的確な政策が挙げられます。 

またそもそもなのですが、オーストラリアの国策として、オーストラリア国内の固有種保護の観点から、常日頃から検疫が世界で一番と言っても過言でないくらい厳しく、有事の際の水際対策や検疫強化に慣れていた側面が考えられます。

その他にも国民のワクチン接種率は非常に高く、現時点で接種者は400万人を超え、およそ、国民の6人にひとりはワクチンを接種している事になっています。 

ワクチン接種対象者はオーストラリア国民だけではなく、外国籍の一時滞在者も優先順位は存在しますが接種可能となっております。接種可能な場所は、日本の様に特設会場ではなく、GPと呼ばれる一般開業医や、薬局でも可能となっております。
 
日本とあまりにも異なる状況で、オーストラリアの方が一方的に優れているとは言い切れない部分もあります。 

コロナのワクチン注射は筋肉注射になり、通常の注射よりも医療関係者の技術が必要になります。 

日本の場合には医療関係者の技量はある程度アベレージですが、オーストラリアの場合には当たり外れが激しく、ちょっとした採血でも腕が腫れあがってしまい、痛い思いをした経験があります。 

それよりも技術が必要とする筋肉注射となると、答えは一目瞭然です。またシステムが上手く関連していないため、ワクチンを台無しにしてしまったケースも少なくないです。 

日本も上記の問題が当然ありますが、元来世界的な観点から見れば異常とも言える丁寧さをモットとしている日本ですので、注射時やちょっとした対応にもいちいち丁寧に対応する国ですので、なんでも間でも日本はオーストラリアを含む他国よりも遅れていると判断するのはフェアーではないかもしれません。